一般的に住宅ローンを組むときには年収の5倍までとされています。
しかし、年収の金額によっては必ずしも5倍とは言えません。
では、実際にはどれくらいの金額なら無理なく返済していけるのでしょうか?
住宅ローンで金融機関が貸せる金額とはどれくらい?
しかし、この金額はあくまでも上限ですので、実際に借りる金額は何らかの事情で収入が一時的に途絶えたことを考えてローンを組む必要が有ります。
そして、実際に金融機関が貸す金額は、年収、企業の規模、勤続年数等に左右されます。
自分が返せる住宅ローンの金額はどれくらい?
具体的に住宅ローンをいくら借りればいいのかの指針になるのは、
「今払える家賃の金額以下」
です。
家を購入すると、住宅ローン返済以外にも毎年の税金、修繕費、マンションの場合は管理費等がかかりますので、家賃の90%位の返済額で考えます。
頭金を準備出来るのなら頭金を入れて試算して見ます。
年収額から返済額を試算するときは、あくまでも「手取り」の金額で考えます。
手取りの金額は、総支給額から健康保険、年金、所得税、住民税を差し引いた金額です。
例えば、年収500万円なら手取額は約420万円になります。
家計を見直して頭金を作ろう!
先々の事を考えると頭金を出来るだけ増やして住宅ローンの借入額を減らし、家計を圧迫するリスクを減らした方が良いと考えられます。
人生の中で一番お金がかかる3大要素、「家」「車」「保険」です。
先ずは、その中の「車」と「保険」を見直す必要があります。
通勤で使わないのなら車を手放すことを考える
車を一生持ち続けると家が一軒買えるくらいのお金がかかると言われています。
20〜70才まで5年毎に車を乗り換えたとして、10台の車を購入することになります。
1台が約200万円だとしても、下取りを考慮しなければ2000万円のお金を手放したことになります。
更に、税金、ガソリン代、駐車場代、タイヤ交換等で維持費が年間約50万円かかります。
そして、2年に1回の車検代もかかります。
そう考えると、車を持たないだけで年間100万円近く貯蓄できる計算になります。
無駄な保険を見直しす
生命保険や医療保険を無駄にかけている人は多く、同じ補償が重複している場合もあります。
また、日本の社会保険は意外と充実しています。
今入っている民間の保険をもう一度見直して、無駄な保険料をカットすればもっと頭金を貯蓄することが可能になります。
終身保険は「払済み」にする、子供が成人するまでの保険は「逓減定期保険」にすれば保険料を節約でき経済的です。
払済保険とは、終身保険を解約せず保険料の支払いを止めて、今まで支払った保険料分の補償だけを残して保険期間をそのままにして継続させる方法です。
逓減定期保険とは、補償額が年々減少していく保険です。
住居費を見直して頭金を貯めよう!
頭金を貯めるためには、居ま済んでいる部屋の賃料も見直す必要があります。
どれくらいの住居費が妥当なのかと言うと、出来れば収入(手取額)の1/6までに落とします。
家を購入するつもりが無いなら収入(手取額)の1/3までにすればいいのですが、出来るだけ早く頭金を貯める為には住居費もかなり抑える必要が有ります。
手取りで25万円なら、部屋の賃貸料は4万円前後に抑える必要があります。
頭金の目標額は500万円です。
まとめ
住宅ローンを借りる時、事前審査でどれくらいまでの金額が借りられるのか銀行によって異なります。
希望した額全てが借りられる場合もあるし、借入額が減少される場合もあります。
通常、事前審査に申請するときは多めの金額を申請しますが、審査が通ったからと言って借りられる金額全額を借りると返済が苦しくなってしまいます。
理想なのは、収入(手取り)の1/3〜1/4のローン返済額で借りられる金額です。
事前に返せる金額をきちんと試算する様にしましょう。
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