火災保険は建物や家財など火災による損害を補償する保険ですが、様々な特約があります。
具体的にどんな特約があってその特約は本当に必要なのかどうか疑問に思うこともあるでしょう。
それでは、火災保険に加入する場合どんな点にポイントを置いて特約をつければいいのでしょうか?
このページでは、戸建ての場合の火災保険の特約の意味とおすすめポイントを分かりやすくお伝えします。
火災保険の4つのポイント
- 火災保険に加入する場合は、建物と家財は別々に契約する
- 地震・噴火・津波を原因とする火災は補償されない(火災保険に付帯して地震保険に加入が必要)
- 保険料は建物の所在地や構造で異なる
- 1個または1組の価格が30万円を超える貴金属、宝石、絵画などは明記物件として個別に申告する必要がある(申告がなければ補償されない)
※明記物件とは?・・・保険証券に明記することによって補償の対象になること
火災保険の特約の種類と付けた方がいい特約とは?
個人賠償責任補償
個人賠償責任補償とは、日常生活で誤って他人に怪我をさせたり他人の物を壊したりした際に補償してくれる特約です。
例えば、夫婦のどちらか一方が自動車保険で個人賠償補償特約を付けていれば子供を含めた家族全員を補償してくれます。
臨時費用保険金補償
火災に遭ったとき、建物や家財などの補償以外を補償してくれる特約です。
例えば、火災の為に家を失うと住む場所を確保しなければなりません。
保険金額は損害金額の10%くらいで100万円が上限です。
それくらなの貯蓄を確保している場合は特約を付ける必要はないかもしれません。
類焼損害補償
自分の家が火事を起こし隣近所にまで被害が及んでしまった場合に補償する特約です。
しかし、継続してその地に住み続けることを考えると自分の家の出火の為に他の家に被害を及ぼしたとしたらそれも難しくなるでしょう。
その場合、補償を付けておけば隣近所に被害が被ったとしても修理費を補償することが出来ます。
通常、限度額が1億円でその被害に応じて支払われます。
類焼損害補償特約は保険料が安価な場合が多いので出来れば付けた方がいいと思います。
出火見舞費用特約
類焼損害補償と同様、隣近所に被害を及ばしたときに支払われる特約です。
違うのは、支払われる保険金額が最初から決まっていることです。
弁護士費用特約
保険金額は300万円が限度というのが一般的で、日常生活での損害も補償される場合が多い特約です。
契約者だけではなく、家族も対象なのでいざという場合の為に付けていて損はない特約です。
携行品損害補償
外出先に持ち出された携行品(カメラ、パソコン、スマホ等)が不慮の事故で損害を被った場合に補償される特約です。
保険会社によって補償範囲が違うので事前に確認することが大切です。
受託物賠償責任補償
他人から借りた物に被害を被った場合に補償してくれる特約です。
ブランド品やスキーなどのレンタルを頻繁に行う人は付けていると良いかもしれません。
破損・汚損損害等補償
補償以外の事故を対象とした場合に補償してくれる特約です。
家電製品を移動中に壊してしまったり、壁やドアに何かをぶつけて破損させてしまった場合に補償してくれます。
電気的・機械的事故補償
建物と一体化している設備(エアコン、インターホン、空調設備等)を電気的、機械的事故で損害を被った場合に補償してくれます。
新価保険特約
新たに家を建てた場合にかかる金額を補償してくれる特約です。
当然ながら、家は年数と共に劣化してその価値は下がり続けます。
その為、そのままの価値に対して保険金が下りたとしても新しく家を建てるとなると建築金額は不足してしまいます。
新価格保険特約は絶対に付けた方がいい特約の一つです。
まとめ
以上、10個の特約の主な特徴をお伝えしました。
この中で絶対に付けるべき特約は、
類焼損害補償特約と新価格保険特約です。
後は、それぞれのニーズに合わせて付けるべきか付けないべきか考える必要が有ります。
例えば、個人賠償責任補償は家族内の自動車保険や損害賠償保険に付いてれば不要です。
一度加入している保険を確認して検討することが大切です。
コメント