注文住宅を建てる為には、先ずは何から始めれば良いのでしょうか?
私自身、家を建てた経験とハウスメーカーに勤務していた経験があるのでどの様に進めて行ったらいいのかお伝えして行きたいと思います。
家を建てたいと思うんだけど、何から始めたらいいの?
先ずは、ネットで資料請求して情報を集めるといいわよ。
下記にどの様な順序で注文住宅を建てるのかあげてみました。
多少、順番が前後する場合もありますが大体の流れです。
- ハウスメーカーや工務店の情報を収集して建築会社を決める
- 住宅ローンの情報を収集して何処の金融機関にするか検討する
- 見積、間取りのプランを依頼する
- 建築会社と仮契約をする
- 金融機関で住宅ローン事前審査を申し込む
- 建築工事請負契約を結ぶ
- 住宅ローン本申込みをする
- 金融機関で金銭消費貸借契約を結ぶ
- 住宅ローン融資実行
- 工事着工
- 引渡(残金決済、所有権保存登記、鍵の引渡)
それでは、詳しくご説明していきましょう。
住宅情報収集をしてハウスメーカーを決める
インターネット、書籍、口コミなどを参考に各住宅会社の価格の相場や建物の質を確認してどんな住宅にするのか条件を検討します。
住宅メーカーを決める際の3つのポイント
1,価格だけではなく、構造、素材や基本設備を確認する
ハウスメーカーを決める際、価格ばかりに目が行きそうですが最も大切なのは構造や設備です。
それによって、家を建てた後メンテナンス費用がどれくらいかかるか変わってきます。
どこの住宅建築会社の仕様にもメリットとデメリットが必ずありますので、それを念頭に置いて選択する必要があります。
断熱材もハウスメーカーや工務店によって異なります。
断熱材で多く使われているのは、グラスウール、ロックウール、硬質ウレタンフォーム(吹きつけ)などです。
どの断熱材でもメリットとデメリットがあります。
そして、同じ断熱材でも低品質な物から高品質な物まで種類があります。
断熱材の品質も重要なのですが、最も重要なのは施工技術です。
ハウスメーカーによって使用している断熱材が違うのでそのメリットとデメリットの説明を受け、分からない場合はちゃんと質問することが大切です。
実際は、誰でも一度は聞いたことがあるような大手ハウスメーカーの断熱性能はそれほど違いはありません。
どの会社も他社を意識して高性能な家づくりを日々研究しています。
また、国土交通省でも省エネ法により一定の基準が設けられていますのでほとんどの大手ハウスメーカーはこの基準に殉じているか、それ以上の基準を満たしています。
2,アフターフォローや保障制度を確認する
品確法では、10年間の瑕疵担保責任をハウスメーカーや不動産会社(売り主)に義務づけています。
瑕疵とは、基本構造部分や雨漏りなど見えない部分に対する責任です。
また、多くのハウスメーカーはアフターフォローとして定期的に点検してくれます。
どこまでが無料で修理してくれるのか事前に確認しておくと安心です。
私は、家を建てて約5年ですが、先日5年点検に来てくれました。
部屋のクロスの継ぎ目に少しスキマができていましたので補修していってくれました。
家は木造なので年数が経つとどうしても木が収縮する為スキマが出来るそうです。
もちろん、補修は無料でした。
3,工事期間を確認する
工事期間は、ハウスメーカーによって多少異なります。
2X4の場合は工事期間が短い傾向にありますが、建築件数が多いと予定より期間が長くかかる場合もあります。
自分はいつまでに入居したいのかを考慮して進める必要があります。
建築期間の目安は3ヶ月〜5ヶ月ですが各建築会社での基本構造によって異なります。
住宅ローン情報収集
住宅ローンを利用する場合は、どの銀行から借りるのか事前に情報を集めると良いでしょう。
金利はどれくらいなのか?
どんな優遇措置があるのか?(給料振込口座に指定している、公共料金引落としにしていしている場合などに金利が低くなる事があります)
ハウスメーカーが決まっているなら希望の銀行に事前審査をお願いすると良いと思います。
面倒な手続きをしてくれますのでおすすめです。
事前審査により、住宅ローンを利用することができるかどうか、どのくらい借りることが出来るのかが分かります。
見積り・間取りプラン作成
自分が建てたい家がどれくらいの金額必要なのか間取り作成と見積をハウスメーカーに依頼します。
ほとんどのハウスメーカーの場合、ここまでは無料でやってくれます。
もし、ハウスメーカーがまだ決まらないのなら2〜3社くらいにしぼって相談してみるといいと思います。
この時点で、まだ土地が用意出来ていない場合は不動産会社で希望する土地と条件が合いそうな土地の図面をもらって仮でハウスメーカーで作成してもらうといいと思います。
インターネットで土地の情報を探して不動産会社にFAXやメールで送ってもらうことも出来ます。
見積や間取りを見てハウスメーカー(工務店)を一つに決めます。
仮契約
ハウスメーカーを一つに決めたら仮契約を結びます。
ハウスメーカーによって申込金は異なりますが、ほとんどは5万円〜10万円です。
申込金は、建築費用に充当されます。
仮契約は本契約(工事請負契約)とは違い、キャンセル可能です。
キャンセルした場合、申込金は戻ってきます。
その後、間取り、設備、仕様など細かい部分を決めて工事にかかる費用を試算します。
住宅ローン事前審査
住宅ローンを利用する場合は、この時点までに事前審査を行います。
ハウスメーカーの営業マンが手続きをしてくれますので、必要書類(運転免許証、健康保険証、源泉徴収票、他のローンがあればローン残高書等)のコピーを渡せばokです。
大抵は、ハウスメーカーの営業マンがお客様の年収や資産、現在の借入額(自動車ローンなど)を考慮して借りられる金額を試算して銀行に出してくれます。
他にも土地の情報(公図、登記事項要約書等)が必要ですがそれも営業マンが準備してくれます。
事前審査は、申込日から1週間以内に結果が来ます。
問題が無ければ、借入希望額を融資して貰えます。
しかし、もし何か問題がある場合は融資が下りなかったり、希望の融資金額より減額される場合があります。
工事請負契約
建築内容や見積内容に納得したらハウスメーカーと工事請負契約を結びます。
この時点で、手付金として請負金額の10%と印紙税を支払う必要があります。
その後、ハウスメーカーが建築確認申請の手続きを行います。
建築確認申請とは、これから建築しようとしている建物が建築基準法に則った物かどうかを調査するためのものです。
建築確認申請の審査が通ったら柱の位置や窓の部分の変更は出来なくなります。
住宅ローン本申込み
建築確認申請の審査が通ったら住宅ローンを正式に申し込みます。
事前審査から正式申込みまでの期間に他に借入などをすると本申込みの際、融資を受けられなくなるので注意が必要です。
金銭消費貸借契約(金消契約)
住宅ローンの本申込みでの審査に通ったら、ローン契約を結びます。
この時、印紙代がかかります。
住宅ローン融資実行
金消契約を結んだら、融資が実行され指定の通帳にお金が振り込まれます。
金利は融資実行時の金利が適用されます。
工事着工
地盤調査→地鎮祭→地盤改良工事→基礎工事という流れで工事が進んでいきます。
まとめ
新築住宅を建てる際は、計画から引渡まで約1年位を目安にすると良いと思います。
私が家を建てた時にもそれくらいの期間がかかりました。
着工すると3〜4ヶ月位であっという間に家が建つのですが、その前段階が結構時間がかかりました。
失敗しない家づくりをする為には、しっかりと情報収集を行い実際に家を建てた人から話を聞くと失敗も少なくなると思います。
コメント