家を建てる時、風水や家相はやっぱり気になるもの。
せっかく高いお金をかけるのだから完璧な間取りにしたいですよね。
でも、どんなことに気を付ければ理想の間取りにすることができるのでしょうか?
このページでは、風水・家相を気にしつつも住みやすい家づくりのコツをお伝えしています。
風水や家相を気にした方が良い理由とは?
風水とは?
風水という言葉を聞いたことがない人はほとんどいないでしょう。
では、風水と聞いてどんなことを思い浮かべますか?
運気をアップしてくれるおまじない?
良い気を取り込むための智慧?
風水とは、5000年以上前に中国で誕生した気の流れを物的に制御するという思想です。
簡単に言うと、周りの環境を整えて良い気を取り込みましょうということです。
そして、風水は占いやおまじないではなく「統計学」「環境学」として理論に基づいて昔から取り入れられて来ました。
例えば、自然環境豊かな場所に行くと爽やかな気持ちになります。
それは、そこに良い気が満ちているためです。
また、せっかくの自然がゴミなどで破壊されていれば嫌な気持ちになります。
それは、そこに悪い気が滞留しているためです。
家を建てる時に風水を取り入れる場合は、周辺の環境やその土地の「気」によって「物の配置」を考えます。
それによって、良い気が流れるか、悪い気が流れるか分かれます。
そう考えると風水を無視して家を建てるのは浅はかだと感じるのではないでしょうか?
家相とは?
家相とは、風水を元に日本の風土や環境に合わせて創られたものです。
方角、吉凶、鬼門、裏鬼門など家を建てる時にその定義に基づいて運気をあげるために奈良時代から取り入れられてきました。
特に家相の中で重要視されるのは、鬼門と裏鬼門です。
例えば、裏鬼門の台所は凶相だ言われています。
これは、只の占い的思想からではありません。
南西である裏鬼門は西日が当たりやすいため食物が腐りやすいと言う理由があります。
また、鬼門のトイレも凶相だといわれています。
これは、北東にある鬼門は日当たりが悪く衛生面とヒートショックによる健康不安が理由となっています。
そう考えると、冷蔵庫や断熱効果の高い家が普及している現在の住宅事情を考えると家相を気にしすぎる必要もないと思えます。
風水・家相で重要視するポイントとは?
空気の流れを考える
風水では空気の流れが悪いと気が滞り、悪い気が発生すると言われています。
実際に、空気の流れが悪いと湿気が発生してカビの原因にもなります。
すると体調が悪くなり病気の原因ともなります。
悪い気が溜まるとは、この様に環境化学の理論に成り立っています。
生活動線を考える
間取りに風水を取り入れるとき、無視していけないのは生活動線です。
朝起きたら最初に何をするか?
仕事から家に帰ってまず何をするか?
寝るまでにどの様な行動をとるのか?
思い浮かべてみて下さい。
朝起きてから寝るまでを考えてどんな間取りにすれば生活しやすいのかを把握する必要が有ります。
例えば、夜中にトイレに起きて、寝室が2階にある場合トイレが1階にしかなかったら大変じゃありませんか?
洗濯機が1階にあって、物干し場が2階のベランダだったら干すのが大変じゃありませんか?
リビングと浴室の間に廊下があったら冬場、寒くありませんか?
玄関が南側なのに駐車場が北側にあったら雨や雪の時に嫌になってしまいませんか?
風水・家相ありきで考えてしまっては後悔するかも知れません。
陽の光の取込を考える
風水で言う日当たりの良い部屋は、東南と南西です。
玄関、リビング、寝室、子供部屋をこの位置に置くと運気が上昇すると言われています。
ここで注意したいのは陽の光を取り入れる為に天窓を付ける場合です。
南側に天窓を付けると夏場、部屋の温度が上昇して冷房を付けた際、電気代が高くなる可能性があります。
天窓を付けるなら北側にすることをおすすめします。
収納を考える
散らかった部屋は風水では運気を下げると言われています。
間取りを考える際、どこに何の為の収納を付けるのかをあらかじめ決めておくと整理整頓がしやすくなります。
但し、収納スペースが多すぎると無駄な物を収納することになり返って運気を下げる原因になります。
何事もバランスが大事です。
まとめ
風水や家相を取り入れて間取りを考える時に一番重要視するべきことは、実際に住んだ時に快適に過ごせるかどうかです。
以前、ハウスメーカーで勤務していたときに、お客様の中に風水や家相を気にしすぎて変な間取りになったり、住みにくい間取りになる事がありました。
何度か彼らにアドバイスを試みましたが、頑なに家相に忠実に間取りを考えたいと言われました。
その為、プランができるまで何度もやり直し普段の倍近くの時間がかかったことを覚えています。
間取りを考える時、風水や家相に拘りが強すぎると本当に必要なことを見落とし勝ちです。
先ずは、道路の位置、駐車スペースの位置、庭の使い方、生活スタイルを考慮することを優先して間取りを考える必要が有ります。
その中に、風水や家相を取り入れて無理の無い生活動線を確保することが大切です。
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