注文住宅を建てる時、土地が無ければ購入する必要があります。
インターネットで売りに出されている土地を見ると様々な条件や同じ地域でも金額に違いがあることが分かります。
安いだけの土地にはそれなりの理由があります。
では、どんな事に注意をして購入すれば良いのでしょうか?
このページでは、市場よりも安く売り出されている土地を購入するときの注意点をお伝えします。
安い土地を購入するなら家が建てられるか先ずは確認する!
許容範囲なら良いのですが、そもそも家自体が立てられないのなら意味がありません。
最低でも次のことを必ず確認しましょう。
1,不動産登記事項証明書(要約書)の【地目】の欄が「宅地」になっているか
【地目】には23種類あります。
その中で家を建てられるのは「宅地」だけです。
ちなみに「田」や「畑」などの農地の場合は、農地転用の手続きによって「宅地」にすることができます。
2,古家付き土地でも再建築が出来ないことがある
接道義務を果たしてないためです。
昔からある住宅には少なからずそのような土地が存在します。
詳しくは下記の記事をご参照下さい。
安い土地のには理由がある!
次に建築が可能でも理由があって土地が安い場合があります。
この場合はどこまで妥協できるかよく考えて購入することをお勧めします。
1, 隣接する道路が公道ではなく私道の場合
土地に接道する道路が公道ではなく私道の場合は安くなる傾向があります。
具体的には、道路が破損した場合の費用負担や税金等がかかる場合があります。
大抵はその道路を使用する人たちと分割して所有する事になります。
登記には私道負担が何割か明記してあります。
2, 設備関係が整っていない土地の場合
分譲住宅ではなく、昔から放置してある土地に多いのですが、水道管、ガス管、電気などの設備が整っていない土地は安くなります。
購入した時は、周辺の土地よりもお手頃に見えるかも知れませんが、購入後に費用が掛かるのでどれくらい掛かるのか試算してから購入することをお勧めします。
3, 擁壁が必要な場合
道路と土地の段差が激しい場合、擁壁を設ける必要があります。
擁壁工事は意外と費用が嵩むので道路と土地の段差が激しい土地は避けた方が無難です。
4, セットバックが必要な土地
セットバックとは、土地を削って将来建築基準法で定められた道路の規定に合致させるための措置です。
建築基準法では、幅員4m以上の道路に2m以上接道してないと建物を建てられないという決まりがあります。
今は、規定通りじゃなくても何れは道路の幅を広げるためにその部分に建物を建てる事はできません。
この道路は2項道路と呼ばれています。
セットバックが必要な土地も安い傾向があります。
5, 交通の便が悪い土地
駅から遠い、バス停から遠い、近くに病院や店がない等の土地も安いのが一般的です。
しかし、昨今では「田舎暮らし」が注目されているように意外と郊外の土地もライフスタイルによって人気があります。
例えば、交通の便が悪くても車があれば大抵は解決できます。
年を取って車が運転出来なくても、週に1回ぐらいならタクシーを使えばいいと考えると、車の維持費よりもお金が掛からないと言えます。
まとめ
土地を安く購入することができれば、他のことにお金をかけることが出来ます。
しかし、安いと言うことだけに意識が行き過ぎると後悔する可能性もあります。
何故その土地が安いのか、どこまで妥協できるのかをよく考えた上で購入するようにしましょう。
コメント